問344 32歳女性。
半年前に家族性高コレステロール血症と診断され、生活習慣の改善及び以下の処方の薬剤による治療を行っている。
冠動脈疾患の既往歴はない。
LDL-Cは管理目標値まで下げることができたが、本日の診察の際に患者から「妊娠の可能性がある」との報告があり、薬剤の変更が検討された。
(処方)
エゼチミブ・アトルバスタチン20 mg配合錠 1回1錠(1日1錠)
1日1回 朝食後 28日分
(検査値)
血圧122/74 mmHg、LDL-C 80 mg/dL、HDL-C 75 mg/dL、
TG(トリグリセリド)80 mg/dL
この患者に提案できる治療薬はどれか。
1つ選べ。
正答3
解説
正解は3。
家族性高コレステロール血症の患者に妊娠の可能性が生じた場合、スタチン(アトルバスタチン等)は催奇形性のため直ちに中止が必要である。
コレスチミド(陰イオン交換樹脂)は消化管でほとんど吸収されず全身曝露がないため、妊娠中も比較的安全に使用できる薬剤として推奨される。
ロスバスタチンも同じスタチン系薬剤であり妊娠中は使用できず、プロブコールもペマフィブラートも、妊婦又は妊娠している可能性のある女性には禁忌である。
ロミタピドは動物実験(ラット、フェレット)で臨床曝露量と同等以下の曝露量でも催奇形性(臍ヘルニア、内臓奇形、四肢奇形、骨格異常等)が認められており、妊婦又は妊娠している可能性のある女性には禁忌である。