問316-317 10歳男児。
小学校では他の児童と比べ、忘れ物が多く、授業中も落ち着きがなく集中力が続かないと担任から指摘され、専門医を受診したところ、注意欠陥・多動性障害(ADHD)と診断された。
環境調整や保護者への支援などを行ったが効果が不十分なため、以下の薬剤が開始されることになった。
(処方)
メチルフェニデート塩酸塩徐放錠18 mg 1回1錠(1日1錠)
1日1回 朝食後 14日分
問317(法規・制度・倫理)
この処方薬に関する記述として正しいのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答3・5
解説
正解は3と5。
向精神薬であるメチルフェニデートは、医薬関係者向けの専門誌等を除き、一般人を対象とした広告は禁止されている。
またADHD治療薬である本剤は乱用防止の観点から適正流通管理システムへの登録薬局・医師でなければ取り扱うことができない。
向精神薬を自己の疾病の治療の目的で携帯して輸出入する場合は、麻薬と異なり許可を受ける必要がない(麻薬及び向精神薬取締法第50条の11第2号・第50条の8第2号、同法施行規則第30条・第27条)。
同令別表第一に定める分量(メチルフェニデートは2.16 g)を超えるとき又は注射剤のときに限り、自己の疾病の治療のため特に必要であることを証する書類の所持が求められる。
地方厚生局長の許可(厚生労働大臣の許可の委任)が必要となるのは麻薬の携帯輸出入である。
向精神薬の廃棄については麻薬のような都道府県知事への個別届出義務はなく、向精神薬の保管は、業務に従事する者が実地に盗難の防止につき必要な注意をする場合を除き、かぎをかけた設備内で行えば足り(麻薬及び向精神薬取締法第50条の21、同法施行規則第40条第2項)、麻薬について求められる「かぎをかけた堅固な設備」(同法第34条第2項)までは要求されていない。