問316-317 10歳男児。
小学校では他の児童と比べ、忘れ物が多く、授業中も落ち着きがなく集中力が続かないと担任から指摘され、専門医を受診したところ、注意欠陥・多動性障害(ADHD)と診断された。
環境調整や保護者への支援などを行ったが効果が不十分なため、以下の薬剤が開始されることになった。
(処方)
メチルフェニデート塩酸塩徐放錠18 mg 1回1錠(1日1錠)
1日1回 朝食後 14日分
問316(実務)
患児と保護者に行う服薬指導として適切なのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答1・3
解説
正解は1と3。
メチルフェニデート塩酸塩徐放錠(コンサータ)はOROS製剤であり、放出制御構造を保つためかんだり割ったりせずそのまま服用する必要がある。
中枢神経刺激薬であるため食欲低下の副作用が知られており、症状が強い場合は相談するよう伝える。
本剤は服用後、有効成分を放出し終えた空の外殻(ゴーストタブレット)が便に排出されるのが正常な現象であり、吸収不良のサインではないため緊急連絡の必要はない。
夕方以降に服用すると不眠を招くおそれがあるため、飲み忘れに気づいても遅い時間であれば服用を見送るべきであり「何時でもよい」というのは誤りである。
本剤は依存性のある向精神薬であり、用法用量を守っても依存のリスクが全くないとはいえない。