マクロファージをリポ多糖で刺激して得た培養液を採取し、この培養液中のサイトカインXの濃度をサンドイッチELISA(Enzyme-linked immunosorbent assay)法で定量することにした。
各試料をマイクロプレートに採取し反応を行った後、450 nmの吸光度を測定した。
サイトカインXの標準物質を用いて標準曲線(検量線)を作成したところ、下図のようになった。
この測定に関する記述として適切なのはどれか。
2つ選べ。
(図:標準曲線(検量線)。横軸サイトカインX濃度(pg/mL、0~1200)、縦軸吸光度(測定波長450 nm、0~1)。原点付近から右上がりにほぼ直線的に、(約10,0.02)(約30,0.04)(約60,0.06)(約120,0.12)(約240,0.24)(約480,0.49)(約960,0.93)のような点をとり、ほぼ原点を通る直線の検量線が得られている。)
正解を2つ選んでください。
正答1・4
解説
正解は1と4。
標準曲線は約960 pg/mL・吸光度0.93までの範囲で作成されており、吸光度1.5はその直線範囲を超えているためそのままでは定量できず希釈して再測定する必要がある。
サンドイッチELISA法では捕捉用抗体と検出用抗体という抗原上の異なるエピトープを認識する2種類の抗体が用いられ、両抗体が同時に抗原に結合できる。
10倍希釈液の吸光度0.6は検量線から濃度約620 pg/mLに相当し、希釈倍率10を乗じた元の濃度は約6200 pg/mLであり600 pg/mLではない。
別のサイトカインYの測定にはY特異的な抗体が必要でXの抗体は流用できず、標準曲線作成時と異なる反応時間で試料を測定すると検量線との整合性が失われるため反応時間をむやみに延長すべきではない。