問316-317 87歳男性。
独居。
日常生活に不安があるとのことで、近所に住んでいる娘が相談のため健康サポート薬局を訪れた。
娘によると、男性の身体状態は比較的安定しているが、自宅は衣服が脱ぎっぱなしで、ゴミが散乱するなど以前より雑然としているとのこと。
さらに、薬の飲み忘れがあり、同じことを何度も繰り返し話す、受診日を忘れることがあるとのことだった。
1年ほど前に医師からは認知機能の低下が疑われると言われている。
現時点でこの男性は要介護認定(要支援を含む)を取得していない。
問316(実務)
薬剤師がこの時点で家族や関係者に提案可能な内容として適切なのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答1・4
解説
正解は1と4。
認知機能低下が疑われつつも1年前の指摘から進行が懸念される状況であり、医師による認知機能の再評価(改めての検査)を提案することは適切である。
家族が同じ悩みを共有する認知症家族会の紹介は、家族の介護負担軽減や情報共有に有用な社会資源の提案として適切である。
現時点で承認されている抗認知症薬に低下した認知機能を「元に戻す」効果はなく誤った説明であり、身体拘束(ベッドへの拘束)は身体的虐待に該当し原則禁止されている。
セント・ジョーンズワートは併用薬との相互作用リスクが大きく、認知機能改善のエビデンスもなく安易に推奨すべきではない。