問240-241 37歳女性。
生後6ケ月の男児あり。
母乳哺育中。
3ケ月前に動悸、食欲亢進、体重減少が現れたため、かかりつけ医を受診したところ、甲状腺機能亢進が疑われ、精査の結果、バセドウ病と診断された。
プロピルチオウラシル錠内服による治療が開始されたが、投与開始1ケ月後の検査において、白血球数減少が認められたため、放射性同位体^131Iを含む放射性医薬品(ヨウ化ナトリウム(^131I)カプセル)による治療に変更することになった。
問241(衛生)
この患者の治療に用いる放射性同位体^131Iを含む放射性医薬品に関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。
ただし、この放射性医薬品に含まれる^131Iの物理学的半減期は8日、生物学的半減期は80日とする。
正解を2つ選んでください。
正答2・3
解説
正解は2と3。
実効半減期は1/T実効=1/T物理+1/T生物の関係より、1/8+1/80=11/80、T実効=80/11≈7.3日となる。
本剤は放射線源を容器に密封して放射性物質そのものが外部に漏れ出さないようにした密封小線源とは異なり、放射性ヨウ素そのものを経口投与し、体内に取り込まれた放射性ヨウ素が代謝・排泄されるまで作用する非密封の放射性医薬品として内用療法に用いられる。
131Iはβ^-壊変によりβ^-線とγ線を放出し(β^+壊変ではない)、ヨウ素として甲状腺に選択的に集積するが骨には特に集積せず、脳腫瘍の治療には用いられない。