問120-122 ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染と薬害エイズに関する以下の問いに答えよ。
血友病の治療のために投与された非加熱血液製剤によりHIV感染が生じた事例に関連する生物学的知識として、正しいのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答1・4
解説
正解は1と4。
遺伝性血友病は血液凝固第Ⅷ・第Ⅸ因子の遺伝子がX染色体上にあるX連鎖潜性(劣性)遺伝の疾患であり、男性(X染色体1本)に発症しやすい。
HIVはレトロウイルスでありプロウイルスとして宿主細胞のゲノムに組み込まれることで感染細胞内に長期間潜伏できる。
HIV粒子は0.22 μm孔径のメンブレンフィルターの孔径よりも小さいためろ過だけでは除去できず、加熱不活化が必要であった点が薬害エイズ事件の背景である。
HIVは主にCD4陽性Tリンパ球に感染し、CD8陽性Tリンパ球ではない。
花びら状に分葉した核をもつ腫瘍化T細胞はHTLV-1による成人T細胞白血病(ATL)に特徴的な所見でありHIV感染の所見ではない。