問344 51歳男性。
身長170 cm、体重57 kg。
健康診断の胸部X線検査にて異常が見られたため、胸部CTなど精査を行ったところ、EGFR遺伝子変異陽性、進行・切除不能(Stage Ⅳ)の非小細胞肺癌と診断され、以下の処方で治療を開始することとなった。
(処方)
アファチニブマレイン酸塩錠40 mg 1回1錠(1日1錠)
1日1回 起床時 14日分
薬剤師が本剤の服用開始にあたり、患者に指導すべき内容として、適切でないのはどれか。
1つ選べ。
正答2
解説
正解は2。
誤っている指導内容を選ぶ問題である。
アファチニブは食事により曝露量が低下するため、食事の1時間前から食後3時間までの間の服用を避ける。
したがって、本剤服用後1時間は食事をしないとする選択肢1は適切である。
下痢が発現した場合の止瀉薬の速やかな使用、咳嗽・発熱など間質性肺疾患を疑う症状が生じた場合の連絡、爪囲炎・ざ瘡様皮疹対策としての保湿はいずれも適切である。
一方、アファチニブは主にP糖蛋白の基質で、CYP代謝への依存度が低く、グレープフルーツ摂取制限は本剤の電子添文上の指導事項ではないため、選択肢2が誤りである。