問324-325 45歳女性。
調理師。
仕事中に動悸を感じていたが、疲れのためだろうと深刻に考えていなかった。
健康診断で不整脈の疑いが指摘されたため、近隣の診療所を受診したところ、頻脈傾向で処方1が処方され薬局Aで調剤された。
1週間後、診療所から紹介された医療機関を受診し、精査したところ、肝機能及び腎機能は正常値であったものの、心房細動と確定診断されたため、新たに処方2が追加された。
この患者が処方2の処方箋を持参して、薬局Bに来局した。
患者からの聞き取りで、処方1の薬を服用していることが確認できたが、お薬手帳には過去の治療薬の記載のみで、処方1の薬の記載はなかった。
また、患者は、セントジョーンズワート含有食品を常用していると話していた。
処方1開始時の血圧143/86 mmHg、脈拍98回/分
(処方1)
ビソプロロールフマル酸塩錠2.5 mg 1回1錠(1日1錠)
1日1回 朝食後 14日分
(処方2)
リバーロキサバン錠15 mg 1回1錠(1日1錠)
1日1回 朝食後 14日分
問324(実務)
この患者への薬局Bにおける薬学的管理に関する対応について適切なのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答2・5
解説
正解は2と5。
薬局内で測定した血圧・脈拍などのバイタルサインは薬学的管理の重要な情報であり薬歴に記録する。
処方1(ビソプロロール)の情報が本人からの聴取のみでお薬手帳に記載がなかったため、調剤した薬局Aに確認し、薬歴への記録とともにお薬手帳にも併用薬情報として記載して情報を一元化することが適切である。
セントジョーンズワート含有食品はCYP3A4誘導によりリバーロキサバンの効果を減弱させる相互作用があり薬学的管理の対象となる。
調理師という職業は出血傾向のある抗凝固薬服用患者の療養指導に必要な情報であり、個人情報保護を理由に薬歴への記載を控えるべきではない。
リバーロキサバンは直接第Xa因子阻害薬であり、ワルファリンのようにビタミンK依存性凝固因子の合成を阻害する薬剤ではないため、ビタミンK含有食品との相互作用はなく、ブロッコリー等の摂取量を確認する必要はない。