下図は液体クロマトグラフィーにより得られた成分Aと成分Bのクロマトグラム(模式図)で、ピークAは成分A、ピークBは成分B由来である。
この図に関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。
(図:横軸「保持時間」、縦軸「検出器の応答」のクロマトグラム模式図。溶媒先端(移動相がカラムを通過する時間)をt0とし、その後ピークA(保持時間t_RA、ピーク幅W_A)、続いてピークB(保持時間t_RB、ピーク幅W_B)が溶出する2つの独立したガウス型ピークとして描かれている。t0:移動相がカラムを通過する時間(溶媒先端)、t_RA:ピークAの保持時間、t_RB:ピークBの保持時間、W_A:ピークAのピーク幅、W_B:ピークBのピーク幅)
正解を2つ選んでください。
正答4・5
解説
正解は4と5。
図はピークAとBが独立したガウス型ピークとして分離しており、分離度Rs=2(tRB−tRA)/(WA+WB)は明確に分離しているため1.5を超える(ベースライン分離)。
理論段高さHが小さいカラムほど理論段数N(=L/H)が大きくなり、RsはNの平方根に比例して大きくなるため、Hの小さいカラムを選ぶとRsは向上する。
分離係数αは各成分の保持(質量分布比k')の熱力学的な差のみで決まりピーク幅(カラム効率)には依存しないため、WA・WBの大小はαに影響しない。
理論段数Nを求める式は16(tR/W)²であり選択肢2はRsの式と混同している。
α=kB/kAと定義されるため、kAがkBのα倍という選択肢1の関係は逆である。