問326 次の薬物とその薬物が用いられる疾患又は治療の組合せのうち、用量調節に際して血中濃度を測定することが推奨されているのはどれか。
2つ選べ。
薬物/疾患名又は治療名
正解を2つ選んでください。
正答2・4
解説
正解は2と4。
炭酸リチウムは治療域が狭く中毒域と近接するため、双極性障害の治療において定期的な血中濃度モニタリング(TDM)が必須である。
エベロリムスはmTOR阻害薬で移植後拒絶反応の予防に用いられ、免疫抑制効果と副作用(腎障害等)を考慮して血中トラフ濃度に基づく用量調節が行われる。
メトトレキサートは悪性腫瘍に対する大量療法ではホリナート(ロイコボリン)救援の要否・期間を判断するため血中濃度測定が行われるが、関節リウマチに対する週1回の少量投与では血中濃度に基づく用量調節は行わないため、選択肢1の組合せは該当しない。
バンコマイシンは通常TDMの対象薬だが、クロストリジウム・ディフィシル腸炎には経口投与で腸管内に局所作用させ全身にはほとんど吸収されないため血中濃度測定は不要であり(3)、ダプトマイシンも血中濃度に基づく用量調節は行わず、モニタリングの対象は横紋筋融解症の指標であるCK値である(5)。