73歳女性。
卵巣がんStageⅢcに対してTC(パクリタキセル+カルボプラチン)療法を施行していたが6ヶ月後に再発した。
そこで2次療法として、ドキソルビシン塩酸塩をMPEG-DSPE(注)修飾リポソームに封入した注射剤(ドキシル®注)を導入することになった。
注:N-(Carbonyl-methoxypolyethylene glycol 2000)-1,2-distearoyl-sn-glycero-3-phosphoethanolamine sodium salt
ドキシル®注に関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答4・5
解説
正解は4と5。
ドキシル®はリポソーム表面をMPEG-DSPEで修飾(PEG化)することで細網内皮系(RES)に異物として認識・捕捉されにくくなり血中滞留時間が延長する、いわゆるステルスリポソーム製剤である(受容体等を介した能動的ターゲティングではなく、腫瘍血管の透過性亢進を利用した受動的ターゲティング)。
また、PEG化リポソーム表面での補体活性化などにより、従来のドキソルビシン製剤より初回投与時のインフュージョンリアクションが現れやすい。
添加物に卵由来成分は含まれず、希釈には生理食塩液ではなく5%ブドウ糖液を用いる。