73歳男性。
胃全摘出術後4日目に発熱があり、CRPも上昇していた。
胸部単純レントゲン写真で右下肺野に浸潤影を認め、喀痰培養の結果にてMRSAが検出されたため、バンコマイシンの投与を開始した。
7日間投与したが効果が得られなかったため、病棟担当薬剤師に薬剤の変更について医師から相談があり、作用機序の異なるリネゾリドの静脈内投与を提案した。
検査値:体温38.1℃、CRP 5.8 mg/L、Ccr 44.5 mL/min、
赤血球数420×10^4/μL、白血球数4,000/μL、血小板数25×10^4/μL
リネゾリドの作用機序はどれか。
1つ選べ。
正答5
解説
正解は5。
リネゾリドはオキサゾリジノン系抗菌薬であり、細菌リボソーム50Sサブユニットの23S rRNAに結合して70S開始複合体の形成を阻害し、タンパク質合成の開始段階を阻害することでMRSAなどのグラム陽性菌に静菌的に作用する。
ニトロ化物によるDNA切断はメトロニダゾール、DNAジャイレース阻害はキノロン系、ペニシリン結合タンパク質への結合はβラクタム系の機序である。