30歳女性。
少し前から物が二重に見えることがあり、最近は階段を上るときに下肢のだるさを感じるようになった。
また、夜は歯磨き程度でも腕が疲れるようになったため受診した。
早期の重症筋無力症と診断され、以下の薬剤が処方された。
(処方1)
ピリドスチグミン臭化物錠60 mg 1回1錠(1日3錠)
1日3回 朝昼夕食後 7日分
(処方2)
プレドニゾロン錠5 mg 1回2錠(1日2錠)
1日1回 朝食後 7日分
(処方3)
タクロリムスカプセル1 mg 1回3カプセル(1日3カプセル)
1日1回 夕食後 7日分
この患者の処方に関する記述のうち適切なのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答2・5
解説
正解は2と5。
ピリドスチグミンは重症筋無力症の対症療法薬(コリンエステラーゼ阻害薬)であり根治は目的としない。
頻度の高い副作用は腹痛・下痢などのコリン作動性症状である。
タクロリムスなど免疫抑制薬投与中は、生ワクチン(乾燥弱毒生風しんワクチン等)接種で重篤な全身感染を来す恐れがあり接種を避ける。
プレドニゾロンの重大な副作用は高血糖であり低血糖ではない。
またタクロリムスは高カリウム血症を起こすため、カリウム保持性利尿剤など血清カリウム値を上昇させる薬物との併用が禁忌であり、「血清カリウム値を低下させる薬物との併用が禁忌」という記述は逆である。