光に対して不安定な薬物Aを含有するフィルムコーティング錠に含まれる添加剤を以下に示す。
添加剤の種類や量を変更したときに起こり得る錠剤特性の変化に関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。
(表:有効成分/薬物A。添加剤(素錠中)/乳糖、トウモロコシデンプン、カルメロースカルシウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウム。添加剤(コーティング剤中)/ヒプロメロース、マクロゴール6000、酸化チタン。)
正解を2つ選んでください。
正答1・2
解説
正解は1と2。
カルメロースカルシウム(CMC-Ca)は水に不溶で吸水すると大きく膨潤する優れた崩壊剤であるのに対し、カルメロースナトリウム(CMC-Na)は水溶性でゲル化しやすく崩壊剤としての膨潤効果は乏しいため、置き換えると錠剤は崩壊しにくくなる。
ヒドロキシプロピルセルロースは結合剤として粒子間の結合力を高める添加剤であり、配合量を相対的に減らすと素錠の硬度は低下しやすい。
ステアリン酸マグネシウムは滑沢剤であり、配合量を減らすと圧縮時の摩擦・付着が問題になりやすいが直接キャッピングの原因とは考えにくい。
ヒプロメロースフタル酸エステルは腸溶性コーティング基剤で酸性の第1液には溶けないが中性〜弱アルカリ性の第2液では溶解し薬物は放出される。
酸化チタンは遮光作用をもつ添加剤であり、これを除くと光による薬物Aの分解が進みやすくなるため安定性は変わらないとはいえない。