35歳女性。
身長150 cm、体重65 kg、血圧138/90 mmHg、喫煙歴あり(30本/日)。
仕事が忙しくなりストレスが溜まり、暴飲暴食で早食いとなった。
ある日、突然、今までに経験したことがない心窩部痛におそわれ、心配になり近医を受診した。
検査の結果、逆流性食道炎と診断され、下記の処方で治療が開始され、2ヶ月ほどで軽快した。
(処方1)
ランソプラゾールカプセル30 mg 1回1カプセル(1日1カプセル)
1日1回 朝食後 7日分
(処方2)
モサプリドクエン酸塩錠5 mg 1回1錠(1日3錠)
1日3回 朝昼夕食後 7日分
この患者に関する記述のうち、適切なのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答2・5
解説
正解は2と5。
逆流性食道炎は下部食道括約筋の弛緩や機能低下により胃酸が食道へ逆流して起こるもので、括約筋の収縮が原因ではない。
診断は内視鏡検査による食道粘膜の炎症・びらんの確認が基本となる。
本症例は喫煙歴、肥満傾向、早食い・過食などの生活習慣が発症に関与しており、禁煙や体重減量、就寝前の食事回避などの生活指導が薬物療法とあわせて症状改善に有効である。
カルシウム拮抗薬は下部食道括約筋を弛緩させ逆流を悪化させうるため併用は不適切であり、モサプリドは補助的な位置づけで漫然と継続すべき薬剤ではない。