モルヒネ及びその類似化合物が、生体内で受ける代謝に関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。
(図:ジヒドロコデイン、コデイン、モルヒネ、ヘロイン(3,6-ジアセチルモルヒネ)のモルヒナン骨格構造式。いずれもN-CH3を持つ四環性構造で、3位・6位の置換基が異なる:ジヒドロコデインは3位OCH3・6位OH(かつ7,8位飽和)、コデインは3位OCH3・6位OH、モルヒネは3位OH・6位OH、ヘロインは3位OCOCH3・6位OCOCH3。)
正解を2つ選んでください。
正答1・4
解説
正解は1と4。
コデインはCYP2D6によりO-脱メチル化されてモルヒネに代謝され、ヘロイン(3,6-ジアセチルモルヒネ)は生体内でエステラーゼにより速やかに加水分解されてモノアセチルモルヒネを経てモルヒネとなる。
モルヒネがアセチル化されてヘロインになる反応やモルヒネがメチル化されてコデインになる反応は、いずれもヒト生体内で通常起こる代謝経路ではなく、化学的な半合成手法である。
ジヒドロコデインはコデインの二重結合を接触水素化した半合成化合物であり、コデインが生体内で還元されて生じるものではない。