問286-287 82歳女性。
以前より意識清明であったが、記銘力の低下を指摘されていた。
今回、トイレに行こうとして転倒し、大腿骨骨折のため整形外科に入院した。
入院中に認知機能の低下、パーキンソニズム、レム睡眠行動障害が現れたほか、PETにて後頭葉の血流低下を認め、アルツハイマー型以外の認知症が強く疑われ、ドネペジル塩酸塩口腔内崩壊錠による治療が開始された。
この患者の認知症の病態と症状に関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答1・2
解説
正解は1と2。
本症例は記銘力低下に加え、パーキンソニズム、レム睡眠行動障害、後頭葉の血流低下という特徴的な所見を呈しており、レビー小体型認知症(DLB)が強く疑われる。
DLBでは大脳皮質にレビー小体(αシヌクレイン凝集体)が沈着し、具体的で反復性の高い幻視を特徴とする。
記憶障害はDLBでも中核症状であり周辺症状(BPSD)ではなく、ニコチン性ACh受容体自己抗体は重症筋無力症、運動ニューロン障害はALSの特徴であり本症例には当てはまらない。