80歳女性。
老人福祉施設に入所中に仙骨部に褥瘡を認めた。
経過を観察していたが、改善しなかったため、褥瘡の治療目的で入院となった。
入院当初、創部は滲出液が多く、黒色の壊死組織を伴っていた。
2週間後の褥瘡対策チームによる回診で、患者の創部に壊死組織はほとんど見られず、滲出液の減少、赤色期の肉芽形成の開始が確認された。
褥瘡対策チームの薬剤師は、今後の治療で必要な外用剤の提案を求められた。
推奨する薬剤として適切なのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答1・5
解説
正解は1と5。
本例は2週間の治療により壊死組織がほぼ除去され肉芽形成が始まった赤色期(肉芽増殖期)に移行しており、この時期は肉芽形成・上皮化を促進する薬剤が適応となる。
トレチノイントコフェリル軟膏は線維芽細胞増殖・血管新生を促進し肉芽形成を促進する。
アルプロスタジル アルファデクス軟膏はプロスタグランジンE1(アルプロスタジル)のα-シクロデキストリン包接化合物であり、局所血流を増加させ肉芽形成・創傷治癒を促進する。
フラジオマイシン・トリプシン製剤、ヨードホルムガーゼ、ブロメライン軟膏はいずれも感染制御やデブリードマンを主目的とした黒色期・感染期向けの薬剤であり、清浄化が進んだ本症例では優先度が下がる。