問310-311 75歳男性。
パーキンソン病が進行し、レボドパ製剤に加えてセレギリン塩酸塩錠が併用されることとなった。
この医療機関では、併用することとなったセレギリン塩酸塩錠は初めての採用である。
薬剤師は、この患者に対して非運動症状(うつ症状、頻尿、便秘、睡眠障害など)の改善のために同時に処方される可能性がある薬剤の併用の可否及び薬剤の取扱いについて確認した。
次の薬剤のうち、この男性に併用できないのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答1・4
解説
正解は1と4。
セレギリンはMAO-B阻害薬であり、三環系・四環系抗うつ薬やSSRI・SNRIなどセロトニン作動性の薬剤との併用は、脳内セロトニン濃度の上昇によりセロトニン症候群等の重篤な副作用を招くおそれがあるため添付文書上禁忌とされている。
アミトリプチリン(三環系抗うつ薬)やフルボキサミン(SSRI)はいずれもセロトニン作動性が強く、セレギリンとの併用によりセロトニン症候群を誘発する危険があるため併用できない。
フラボキサート(頻尿治療薬)、ピコスルファート(下剤)、トリアゾラム(睡眠薬)はセレギリンとの間に明確な併用禁忌はなく、非運動症状治療薬として使用可能である。