2歳男児。
夕方に発熱があり、同時に痙れんが起こったので近所の小児科を受診した。
その後、母親が処方箋を薬局に持参した。
その処方内容は以下のとおりであった。
(処方1)
アセトアミノフェン坐剤100 mg 1回1個
発熱時 6回分(全6個)
(処方2)
ジアゼパム坐剤4 mg 1回1個
発熱時 4回分(全4個)
注:アセトアミノフェン坐剤の基剤:ハードファット
ジアゼパム坐剤の基剤:マクロゴール
薬剤師が坐剤の使用経験を確認したところ、坐剤の併用は初めてとのことであった。
そこで、この2種類の坐剤の併用方法について説明した。
その内容として適切なのはどれか。
1つ選べ。
正答4
解説
正解は4。
発熱と痙れんを主訴とする2歳男児に、ハードファット基剤のアセトアミノフェン坐剤とマクロゴール基剤のジアゼパム坐剤が併用処方された症例。
痙れん時にはまず抗痙れん薬であるジアゼパム坐剤を優先して直腸内に挿入し、その吸収を確保するため30分以上の間隔をあけてからアセトアミノフェン坐剤を挿入する必要がある。
先にアセトアミノフェン坐剤(油脂性基剤)を挿入すると、直腸内に残った脂溶性基剤に後から挿入したジアゼパムが分配・吸着されてしまい、抗痙れん効果に必要な吸収量が得られなくなるおそれがあるためである。