76歳男性。
1年前より心房細動にて内科を受診してワルファリンを服用しており、その処方は以下のとおりであった。
朝食後に忘れず服用していること、他科受診及び併用薬はないこと、納豆は食べていないことを薬剤の交付時に確認していた。
(処方)
ワルファリンK錠1 mg 1回2錠(1日2錠)
1日1回 朝食後 56日分
本日、本人が妻と一緒に処方箋を持って薬局を訪れた。
処方箋を確認したところ、1回2錠から1回4錠に増量となっていた。
本人によると、血液検査の結果が悪かったため、増量になったとのことであった。
また、妻によると、1ヶ月半前から毎食前にジュースを作って飲ませているとの話であった。
前問と同じメカニズムによる相互作用の例として、適切なのはどれか。
1つ選べ。
正答3
解説
正解は3。
前問と同じビタミンK拮抗という機序による相互作用の例を問う設問。
メナテトレノン(ビタミンK2製剤)はホウレンソウ中のビタミンK1と同様、ワルファリンによる肝臓での血液凝固因子(II、VII、IX、X)生合成阻害作用を直接拮抗し、抗凝固効果を減弱させる薬力学的相互作用である。
リファンピシンはCYP誘導によりワルファリンの代謝を促進する薬物動態学的機序であり、ミコナゾールはCYP2C9を誘導ではなく阻害してワルファリンの作用を増強し、アスピリンの抗血小板作用はワルファリンの抗凝固作用と相加的に出血リスクを高め、コレスチラミンは腸管内でワルファリンを吸着し吸収を阻害する別機序である。