74歳女性。
年齢を考えるとそろそろ骨がもろくなり、寝たきりになるのではないかと心配になった。
3ヶ月後、この女性が全身倦怠感を覚え、近医を受診したところ、血清Ca濃度10.0 mg/dL、血清アルブミン濃度3.0 g/dLであった。
なお、補正血清Ca濃度は、血清Ca濃度と血清アルブミン濃度から次の式で算出される。
以下の記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。
補正血清Ca濃度(mg/dL)=血清Ca濃度+[4-(血清アルブミン濃度)]
補正血清Ca濃度の基準値:8.4〜10.2 mg/dL
正解を2つ選んでください。
正答4・5
解説
74歳女性、血清Ca10.0mg/dL、血清アルブミン3.0g/dLの症例。
補正血清Ca濃度=10.0+(4-3.0)=11.0mg/dLとなり基準値上限(10.2)を超え高カルシウム血症と判断される。
正解は4と5。
高Ca血症は脱力、脱水(多尿による)、腎障害(腎石灰化・GFR低下)を来しやすく、活性型ビタミンDなどビタミンを含む薬剤の過剰摂取も高Ca血症の原因となりうる。
本症例は低アルブミン血症(3.0g/dL)であり高アルブミン血症ではなく、補正Ca濃度から見て低Ca血症ではなく高Ca血症であり、通常は総Ca値の補正式で十分評価可能でイオン化Ca測定が必須というわけではない。