54歳女性。
再発転移性乳がんに対する化学療法としてドセタキセル・シクロホスファミド療法(4コース)を外来通院で行っている。
2コース目で手指のしびれと痛みを訴えたため、牛車腎気丸エキス顆粒とブシ末の処方が追加された。
(追加処方)
牛車腎気丸エキス顆粒 1回2.5g(1日7.5g)
ブシ末 1回0.5g(1日1.5g)
1日3回 朝昼夕食前 14日分
前問において副作用の主な原因となる生薬は、日本薬局方に収載されている。
この生薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答3・4
解説
追加処方に含まれるブシ(附子)は日本薬局方収載の生薬であり、心毒性の主因はアコニチン系ジエステルアルカロイドである。
正解は3と4。
加工調製(修治)の方法(塩製・蒸煮など)によりジエステルアルカロイドの分解度が異なるため、局方では加工調製法ごとに総アルカロイド含量の規格値が定められ、純度試験として毒性の強いジエステルアルカロイド含量の上限値も設定されている。
ブシはキンポウゲ科ハナトリカブト等の塊根(葉ではない)を基原とし、加工調製によってジエステルアルカロイドは加水分解されむしろ減少する。