正答3
解説
正解は3。
乳汁/血漿中薬物濃度比(M/P比)は、薬物の脂溶性、分子量、血漿タンパク結合率、pKa(イオン形分率に関与)など複数の薬物固有の物理化学的性質によって規定される。
母乳のpH(約7.0前後)は血漿pH(約7.4)よりもやや低く(酸性寄り)、この差により塩基性薬物は母乳中でイオン形として捕捉されやすく(イオントラッピング)移行しやすい傾向があるが、選択肢1は母乳pHが血漿pHより高値であるとする前提自体が誤りである。
相対的乳児摂取量(RID)は乳児が母乳を通じて摂取する薬物量(体重あたり)を母親の投与量(体重あたり)で除して算出する指標であり、単純な乳汁中濃度と母体血漿中濃度の比とは異なる。
ブロモクリプチンはドパミン受容体刺激作用によりプロラクチン分泌を抑制し乳汁産生自体を抑制する薬物であり、母乳中への移行が多いとする記述は適切ではない。
炭酸リチウムは治療域が狭く乳児への蓄積毒性リスクが高いため、授乳のタイミング調整のみで安全に投与可能とはされておらず、一般に授乳中の投与は避けるべきとされる。