表は、1999〜2014年度における、ある大気汚染物質Aの年平均値(昼間の日最高1時間値の年平均値)及び環境基準達成率を示している。
大気汚染物質Aに関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。
|1999年度:一般局|1999年度:自排局|2004年度:一般局|2004年度:自排局|2009年度:一般局|2009年度:自排局|2014年度:一般局|2014年度:自排局
測定局数|1148|34|1162|28|1152|31|1161|28
年平均値(ppm)|0.044|0.035|0.046|0.037|0.048|0.041|0.047|0.043
環境基準達成率(%)|0.3|0.3|0.2|0.2|0.1|0.1|0.1|0.1
一般局:一般環境大気測定局、 自排局:自動車排出ガス測定局
正解を2つ選んでください。
正答2・5
解説
正解は2と5。
光化学オキシダントは、大気中の窒素酸化物や炭化水素(揮発性有機化合物)などの一次汚染物質が紫外線を受けて光化学反応を起こすことで二次的に生成する物質(オゾンなど)の総称である。
高濃度に曝露されると頭痛や眼・のどの刺激、呼吸困難などを引き起こすほか、植物の葉に白斑等を生じさせ変色させることがある。
表に示された環境基準達成率は1999年度から2014年度まで一貫して1%未満という極めて低い値であり、これは我が国において環境基準達成率が著しく低いことで知られる光化学オキシダントの特徴と一致する。
硫黄酸化物(SOx)は化石燃料中の硫黄分の燃焼により生成するもので選択肢1の記述であり誤り。
窒素酸化物(NOx)は燃料中の窒素分や空気中の窒素の燃焼時の酸化により生成するもので選択肢3は光化学オキシダントそのものの生成機序ではないため誤り。
気管支や肺への障害に加えてメトヘモグロビン血症を引き起こすのは二酸化窒素(NO2)の高濃度曝露にみられる毒性像であり(体内で亜硝酸イオンを生じヘモグロビンの鉄を酸化する)、選択肢4は光化学オキシダントの記述として適切でないため誤り。