ヘム鉄に配位することで、CYP3A4の活性を阻害するのはどれか。
1つ選べ。
(図:5種類の化合物の構造式が1〜5で示されている。1は複数の環状糖構造がグリコシド結合したアミノグリコシド様構造、2はアダマンタン骨格にNH2とCH3が置換した構造、3はイミダゾール環にCH2-S-CH2CH2-NH-C(=N-CN)-NH-CH3が結合した構造、4はフェニルアラニン様アミノ酸とロイシン様アミノ酸がペプチド結合した構造、5はシクロペンタノン環にベンジル基を介してCH(CH3)CO2Hが結合した構造)
正答3
解説
正解は3。
図の3はイミダゾール環とシアノグアニジン側鎖を持つシメチジンの構造である。
シメチジンはイミダゾール環の窒素原子がCYP3A4のヘム鉄に配位結合することで酵素活性を阻害し、CYP3A4で代謝される多くの薬物の血中濃度を上昇させる薬物相互作用を起こす。
一方、図の1(多環の糖からなるアミノグリコシド様構造)、2(アダマンタン骨格に第一級アミンをもつ構造)、4(ジペプチド様構造)、5(アリール酢酸様構造)は、いずれもヘム鉄に配位結合しうる塩基性の窒素複素環(イミダゾール、トリアゾール、ピリジンなど)を分子内に持たないため、この様式でCYP3A4を阻害することはない。
アゾール系抗真菌薬がCYP3A4を強く阻害するのも、同じくアゾール環の窒素がヘム鉄に配位するためであり、構造上の共通点として押さえておくとよい。