20歳女性。
統合失調症と診断され、3ヶ月間、薬物治療が継続されていた。
副作用は特にみられなかったが症状が改善されないため、主治医はクロルプロマジン塩酸塩錠を1日300 mgから450 mgへ増量した。
(処方)
クロルプロマジン塩酸塩錠100 mg 1回1錠(1日3錠)
クロルプロマジン塩酸塩錠50 mg 1回1錠(1日3錠)
1日3回 朝昼夕食後 14日分
問252
この患者において注意すべき副作用の早期発見のために、薬剤師が患者や家族にあらかじめ説明する症状として、適切でないのはどれか。
1つ選べ。
正答4
解説
正解は4。
クロルプロマジンでは、ヒスタミンH1受容体遮断作用による眠気、アドレナリンα1受容体遮断作用による起立性低血圧、ドパミンD2受容体遮断作用による振戦・筋強剛などの錐体外路症状に注意する。
また、長期・高用量投与では角膜・水晶体の混濁や網膜色素沈着などによる視力・視野障害が現れることがあるため、見えにくさや視野異常も相談すべき症状である。
歯肉腫脹・歯肉増殖はフェニトイン、シクロスポリン、一部のCa拮抗薬などでみられる副作用であり、クロルプロマジンの代表的な注意症状ではない。