問226-227 65歳女性。
慢性腎不全にて通院治療中。
最近、時々腰が痛くなり、寝付きも良くないので、整形外科を受診した。
骨粗しょう症と診断され、処方箋を薬局に持参した。
(処方1)
ラロキシフェン塩酸塩錠60 mg 1回1錠(1日1錠)
アルファカルシドールカプセル0.5 μg 1回1カプセル(1日1カプセル)
1日1回朝食後 14日分
(処方2)
ジクロフェナクNa錠25 mg 1回1錠
痛い時 5回分 (5錠)
問227(衛生)
アルファカルシドールカプセルはビタミンD製剤である。
ビタミンDの代謝反応のうち、慢性腎不全の患者において低下しているのはどれか。
1つ選べ。
正答3
解説
正解は3。
慢性腎不全では腎臓の近位尿細管に存在する1α-水酸化酵素の活性が低下し、25-(OH)ビタミンDから活性型である1,25-(OH)2ビタミンD(1α,25-水酸化ビタミンD)への変換(25-(OH)ビタミンDの1位の水酸化反応)が障害される。
そのためこの反応段階をバイパスするアルファカルシドール(活性型に近いビタミンD誘導体)が処方されている。
7-デヒドロコレステロールの開環反応は皮膚で紫外線により起こり、25位の水酸化は肝臓で行われるため、いずれも腎不全の影響を直接受けない。