問204-205 75歳男性。
体重70 kg。
脳梗塞により右半身の麻痺があり、処方1の薬剤を服用していた。
その後、嚥下機能が低下し誤嚥性肺炎を起こし入院したが、刻み食を食べることができるまでに回復した。
血圧の上昇が認められたため、退院時に処方2が追加され、介護者が以下の処方箋を持って薬局を訪れた。
(処方1)
アスピリン腸溶錠100 mg 1回1錠(1日1錠)粉砕
アラセプリル錠25 mg 1回1錠(1日1錠)粉砕
ランソプラゾール口腔内崩壊錠15 mg 1回1錠(1日1錠)
1日1回 朝食後 14日分
(処方2)
ニフェジピン腸溶細粒2% 0.5 g 1回1包(1日2包)
1日2回 朝夕食後 14日分
問204(実務)
薬剤師の対応として、適切なのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答1・4
解説
正解は1と4。
アスピリン腸溶錠は胃粘膜への直接刺激による消化管障害を避けるための腸溶コーティングであり、粉砕すると本来の目的が失われるため処方医への疑義照会が必要である。
また抗血小板薬として長期服用中のため、消化管出血リスクの観点から胃潰瘍・十二指腸潰瘍の既往確認は重要である。
低用量アスピリンは解熱鎮痛目的ではなく抗血小板目的、グレープフルーツジュースによる小腸CYP3A4の阻害作用は摂取後も数日間持続し、ニフェジピンの血中濃度を上昇させるため、服用時に限らず摂取を避けるべきで、めまい出現時に自己判断で中止せず医療者へ相談すべきである。