薬物Aと薬物Bをそれぞれ200名の患者に投与して、ある副作用の発現割合を比較したところ、副作用が発現した人は薬物A群で40名、薬物B群で15名であった。
患者の内訳を詳細に調査した結果、薬物A群で100名、薬物B群でも100名が重症の患者であった。
報告によると、薬物A投与の場合、副作用発現に重症度の影響はみられないが、薬物B投与では、重症の患者は、重症でない患者に比較すると副作用発現割合が2倍高くなることがわかっている。
この場合、次の記述のうち、誤っているのはどれか。
1つ選べ。
正答4
解説
正解は4。
薬物Bでは重症患者の副作用発現割合が非重症患者の2倍であり、各層が100人ずつ、全体の発現者が15人なので、重症患者では10人(10%)、非重症患者では5人(5%)が発現したと求められる。
薬物Aでは重症度の影響がなく、各層が100人ずつで全体の発現者が40人なので、重症・非重症とも20人(20%)と考えられる。
したがって、重症患者でも薬物Aの発現割合20%は薬物Bの10%より大きく、「小さい」とする選択肢4が誤りである。
非重症患者でも薬物Aの20%は薬物Bの5%より大きい。
一般に、重症度のような予後因子は、薬剤選択とも関連する場合には交絡因子となり得るため、多変量解析や層別解析で検討・調整する。
ただし、本問の数値では両薬物群の重症患者割合は等しく、重症度によって薬物効果の比較が異なる設定は、厳密には交絡より効果修飾を示す点に注意が必要である。