化学物質A〜D及び「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)」に関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。
化学物質A:2個のベンゼン環が直接結合した二環性骨格で、一方の環にm個、他方の環にn個の塩素が置換した構造(Clm-C6H4-C6H4-Cln)
化学物質B:2個のベンゼン環が2個の酸素で架橋されて中央に六員環をつくる三環性骨格で、両端のベンゼン環にそれぞれ隣り合う2個ずつ、計4個の塩素が置換した構造
化学物質C:塩素を1個ずつもつ2個のベンゼン環が同一の炭素(C-H)に結合し、その炭素にさらにCCl3が結合した構造(Cl-C6H4-CH(CCl3)-C6H4-Cl)
化学物質D:炭素8個の直鎖の水素がすべてフッ素に置換され、末端にスルホン酸基をもつ構造(F3C-CF2-CF2-CF2-CF2-CF2-CF2-CF2-SO3H)
正解を2つ選んでください。
正答2・4
解説
正解は2と4。
パーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS、化学物質D)は化審法上の第一種特定化学物質に指定されているが、代替品が存在しない特定の用途(半導体製造や消火薬剤等)については、環境汚染のおそれがないことを条件に例外的な使用が認められている(選択肢2正)。
化学物質A(PCB)は1968年のカネミ油症事件で健康被害を引き起こした物質であり、この事件が化審法制定の契機となった(選択肢4正)。
2,3,7,8-TCDD(化学物質B)はダイオキシン類対策特別措置法で別途規制されるものであり、化審法上の第一種特定化学物質として指定されているA(PCB)やC(DDT)と同列に扱うのは誤りであるため選択肢1は誤り。
第二種特定化学物質は、必ずしも難分解性・高蓄積性を要件とせず、既に相当広範囲の環境に残留している状況にあり、かつヒト又は生活環境動植物への長期毒性のおそれがある化学物質を指すため選択肢3は誤り。
監視化学物質は難分解性かつ高蓄積性を有するが、長期毒性の有無がなお不明な化学物質を指すのであり、分解性があり蓄積性が認められない物質は該当しないため選択肢5は誤り。