喫煙者と非喫煙者における脳血管疾患の年齢階級別発生率を調べ、喫煙と脳血管疾患との関係を調べたところ、表に示す結果が得られた。
この結果に関する記述として、正しいのはどれか。
2つ選べ。
年齢(歳)|脳血管疾患の発生率(対千人)喫煙者※|脳血管疾患の発生率(対千人)非喫煙者※|相対危険度|寄与危険度(対千人)/45〜49|29.7|7.4|4.0|22.3/50〜54|37.0|17.2|2.2|19.8/55〜59|64.7|27.9|2.3|36.8/60〜64|76.9|47.4|1.6|29.5/65〜69|110.4|80.2|1.4|30.2/全年齢階級|-|-|2.0|24.1
※過去1ヶ月にわたり1日平均5本以上の喫煙している者を喫煙者、それ以外を非喫煙者とする。
正解を2つ選んでください。
正答4・5
解説
正解は4と5。
65〜69歳群では、非喫煙者の脳血管疾患発生率も80.2(対千人)と高く、喫煙者110.4との差を比で表した相対危険度は1.4となる。
加齢に伴って喫煙の有無にかかわらず基礎発生率が高くなることが、若年層より相対危険度が小さい理由と考えられるため、選択肢4は正しい。
また、年齢は脳血管疾患発症と強く関連し、喫煙状況とも関連し得る一方、喫煙から発症に至る因果経路上の因子ではないため、喫煙と脳血管疾患発症との関連を解析する際に調整すべき交絡因子となる。
したがって選択肢5も正しい。
なお、年齢階級ごとに相対危険度が異なること自体は効果修飾を検討する所見であり、交絡の定義そのものではない。
症例対照研究では発生率を直接算出できないため選択肢1は誤りである。
相対危険度は曝露群と非曝露群の発生率の比であり、禁煙によって減少し得る発症数を絶対量としてみるには寄与危険度を用いるため選択肢2は誤りである。
相対危険度が最大なのは45〜49歳群の4.0であり、55〜59歳群ではないため選択肢3も誤りである。