AがBから弁済の期限の定めなく金1,000万円を借り入れる金銭消費貸借契約 (以下この問において「本件契約」という。)における次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、正しいものはどれか。
正答4
解説
正解は4(選択肢index3)。
なぜなら、悪意による不法行為に基づく損害賠償債権は受働債権としての相殺は禁じられる(民法509条1号)が、これを自働債権として相殺することは妨げられないからである。
Aは被害者であり自己の損害賠償債権で借入金返還債務(受働債権)と相殺できる。
1は、不動産にも質権を設定可能(362条)なので誤り。
2は、留置権は他人の物に関して生じた債権が必要だが、本件債権は弁済期にあり留置物との牽連性なく、また占有と債権の関係も不適合で誤り。
3は、一般の先取特権が認められるのは民法306条の限定列挙の場合のみであり、消費貸借はこれに該当しないので誤り。