宅地建物取引業者Aが、自ら売主として行う売買契約に関する次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、誤っているものはどれか。
なお、買主は宅地建物取引業者ではないものとする。
正答2
解説
正解は2です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
宅建業者が自ら売主となる場合の8種制限(手付、担保責任、損害賠償額の予定、割賦販売)が問われています。
【選択肢別解説】
1:× この記述は正しいので答えにはなりません。
宅建業者が受領する手付は、どのような性質のものでも解約手付とみなされます(宅建業法39条2項)。
買主は、売主Aが履行に着手するまでは手付を放棄して解除できます。
2:○ この記述は誤りです。
担保責任の通知期間を「引渡しの日から1年」とする特約は、買主に不利なので無効です(40条)。
有効となるのは、通知期間を引渡しの日から2年以上とする特約です。
3:× この記述は正しいので答えにはなりません。
損害賠償額の予定と違約金の合計は、代金の10分の2まで定められます(38条1項)。
4:× この記述は正しいので答えにはなりません。
割賦販売で引渡し後、代金の10分の3を超える支払を受けた後は、担保目的で譲り受けることはできません(43条1項)。
【計算】
選択肢3の上限額:2,500万円×10分の2=500万円
設定額500万円は上限以内です。
【ポイント】
担保責任の特約は「引渡しから2年以上の通知期間」なら有効、それより短ければ無効で民法の規定によります。