基準点A,B間の距離を測定しようとしたところ,障害物があったため,図8に示すように,それぞれ偏心点A1,B1に偏心して観測を行った。
観測により得られた値は,表8のとおりである。
このとき,基準点A,B間の基準面上の距離Sは幾らか。
最も近いものを次の中から選べ。
ただし,a1,a2は偏心角,e1,e2は偏心距離,S1は偏心点A1,B1間の距離である。
また,距離は全て基準面上の距離に補正されているものとする。
なお,関数の値が必要な場合は,巻末の関数表を使用すること。
表8
S1 1,000.000m
e1 20.000m
a1 300°00'00"
e2 50.000m
a2 315°00'00"
正答5
解説
正解は5(956.097m)です。
偏心点A1を原点,A1からB1へ向かう方向をx軸として座標を設定します。
図の偏心角の向きに従うと,A1から見た基準点Aの方向はA1B1方向から偏心角a1だけ振れた向きにあり,A=A1+e1×(方向ベクトル)=(10.000, 17.321)と表せます。
同様にB1から見た基準点Bの方向は偏心角a2により定まり,B=B1+e2×(方向ベクトル)=(964.645, -35.355)(B1=(1000.000, 0)を基準)となります。
基準点A・B間の距離Sは両点の座標差からS=√{(964.645-10.000)²+(-35.355-17.321)²}=√914,120≈956.097mと求められます。
この偏心補正計算(2点偏心)は,各偏心点における偏心角・偏心距離から実際の基準点位置を座標的に復元し,その間の直線距離を求める標準的な手法です。