標高が300mから800mまでの範囲にある土地の鉛直空中写真撮影で,撮影範囲全体にわたって同一コース内の隣接空中写真間の重複度が最小で55%となるように計画した。
撮影基準面の標高を300mとするとき,撮影基準面における同一コース内の隣接空中写真間の重複度は最小で何%となるか。
最も近いものを次の中から選べ。
ただし,画面距離10cm,画面の大きさ14,000画素×9,500画素,撮像面での素子寸法10μmのデジタル航空カメラを使用するものとし,画面短辺が撮影基線と平行であるとする。
また,空中写真の撮影は等高度で,撮影基線長は撮影範囲全体にわたって一定であるとし,撮影基準面での地上画素寸法は20cmとする。
なお,関数の値が必要な場合は,巻末の関数表を使用すること。
正答3
解説
正解は3(66%)です。
まず撮影高度を求めます。
地上画素寸法=素子寸法×(撮影高度−標高)/画面距離より,標高300mで0.20m=0.00001×(H−300)/0.10なので,H−300=2,000m,撮影高度H=2,300m(海面上)となります。
撮影基線と平行な画面短辺は9,500画素なので,写真1枚が地上でカバーする撮影基線方向の長さLは,標高300mではL=9,500×0.20=1,900m,標高800mでは地上画素寸法が0.00001×(2,300−800)/0.10=0.15mとなるのでL=9,500×0.15=1,425mです。
標高が高いほど写真がカバーする範囲が狭くなるため,重複度は最も標高の高い800m地点で最小の55%になります。
撮影基線長Bは一定なので,55%=(1−B/1,425)×100よりB=1,425×0.45=641.25m。
撮影基準面(標高300m)での重複度=(1−641.25/1,900)×100=(1−0.3375)×100=66.25≒66%です。