「38歳の女性。主訴は左側頭部痛。目の前がチカチカしてから1時間以内に痛みが起こり、拍動性で嘔気を伴う。発症すると痛みのため仕事を休んでしまう。」
疾患として最も考えられるのはどれか。
正答4
解説
正解は4です。
頭痛の性状から一次性頭痛を鑑別する問題です。
目の前がチカチカする閃輝暗点は、片頭痛の代表的な前兆(視覚性前兆)です。
前兆から1時間以内に片側の拍動性頭痛が起こり、嘔気を伴っています。
仕事を休むほど日常生活に支障が出ている点も含め、前兆のある片頭痛の典型像です。
【選択肢別解説】
1:× 低髄液圧症候群は、立ち上がると頭痛が強くなり、横になると軽くなる起立性頭痛が特徴です。
視覚性の前兆は伴いません。
2:× 緊張型頭痛は、両側性で締め付けられるような非拍動性の痛みです。
嘔気はほとんどなく、日常生活への支障も軽いのが一般的です。
3:× 群発頭痛は、一側の眼窩部の激痛が群発し、流涙・鼻汁・結膜充血などの自律神経症状を伴います。
若い男性に多く、閃輝暗点の前兆は特徴ではありません。
4:○ 閃輝暗点の前兆、片側の拍動性頭痛、嘔気、日常生活への強い支障は片頭痛の特徴です。
本症例の所見と一致します。
【ポイント】
片頭痛は女性に多く、片側・拍動性・悪心・光や音への過敏が特徴です。
前兆として閃輝暗点が現れることがあります。