正答1
解説
正解は1です。
経脈病証は、経脈の流注する部位とつながる臓腑の症状から判断します。
胸苦しさ、胸の熱感、手掌のほてり、息切れの4つがそろう経脈を考えます。
【選択肢別解説】
1:○ 手の太陰肺経の病証です。
肺経は中焦から起こって肺に属し、上肢内側の前縁を下って母指に至ります。
病証には胸が張って苦しい(胸満)、胸が熱っぽく煩わしい(煩心)、咳や息切れがあります。
経脈が手掌を通るため、手掌のほてり(掌中熱)も挙げられています。
2:× 手の少陽三焦経の病証ではありません。
三焦経は耳や目尻を通るため、難聴・耳鳴り、目尻や頬の痛み、上肢外側の痛みが中心です。
3:× 手の少陰心経の病証ではありません。
心経では心痛、のどの渇き、目が黄色くなる、脇の痛み、上肢内側後縁の痛みが中心です。
胸満や息切れのような呼吸器の症状は主に肺経の病証です。
4:× 手の太陽小腸経の病証ではありません。
小腸経では咽の痛み、顎の腫れ、首が回らない、肩や上肢外側後縁の痛み、難聴が中心です。
【ポイント】
息切れや咳など呼吸の症状が入れば、まず肺経を考えます。
手掌のほてりは肺経と心経の両方にみられるため、ほかの症状で見分けます。