正答2
解説
正解は2です。
本虚標実証とは、病の根本(本)に虚があり、表に現れた症状(標)が実の状態を示す証です。
選択肢はすべて肝に関わる病証なので、どれが虚を基盤にしているかを判断します。
【選択肢別解説】
1:× 肝鬱気滞は、情志の失調で肝の疏泄が滞り、気がめぐらなくなった状態です。
胸脇部の張りや抑うつ、ため息などがみられ、根本に虚をもたない実証です。
2:○ 肝陽上亢は、肝腎の陰が不足して(本虚)、陰が陽を抑えきれず肝陽が上に昇った状態(標実)です。
頭痛・めまい・顔面紅潮・いらいらなどの上部の実の症状と、腰や膝のだるさなどの陰虚の症状が併存します。
3:× 肝火犯肺は、肝の火が上って肺を犯した状態です。
胸脇部の痛み・咳・喀血などがみられ、実熱による実証に分類されます。
4:× 心肝火旺は、心と肝の火が盛んになった状態です。
不眠・いらいら・口の苦み・顔面紅潮などがみられ、実熱による実証に分類されます。
【ポイント】
肝陽上亢は「下が虚して上が実する(上盛下虚)」と覚えると、本虚標実の構造が理解しやすくなります。
肝陽上亢がさらに進むと、肝風内動に移行することがあります。