正答4
解説
正解は4です。
症例文の「血圧が下がり息切れが増した」は、緊張性気胸への進行を示します。
胸腔内の圧が高まって心臓への静脈還流が妨げられ、ショックに陥る緊急事態です。
【選択肢別解説】
1:× 血圧が下がっている状態で経過観察を続けると、心停止に至る危険があります。
経過観察は、症状が軽い小さな気胸の場合の対応です。
2:× 鎮痛剤で痛みを抑えても、胸腔内にたまった空気は抜けません。
血圧低下の原因が解決しないため、適切な対応ではありません。
3:× 生理食塩水の点滴だけでは、胸腔内の圧の上昇は解消しません。
静脈還流が妨げられている原因を取り除かなければ、血圧は回復しません。
4:○ 胸腔ドレナージで胸腔内の空気を抜くと、胸腔内の圧が下がり、肺が再び膨らみます。
静脈還流が戻って血圧も回復するため、緊張性気胸に対する最も適切な対応です。
【ポイント】
緊張性気胸では、患側の呼吸音の消失、頸静脈の怒張、気管の健側への偏位がみられます。
一刻を争うときは、太い針で胸腔を穿刺して脱気し、その後ドレナージを行います。