正答3
解説
正解は3です。
意識障害は、意識レベルが下がる「量的な障害」と、意識の内容が変化する「質的な障害」に分けられます。
不安や興奮を伴う状態は、質的な意識障害(意識変容)にあたります。
【選択肢別解説】
1:× 傾眠は、刺激すれば目を覚ますが、放っておくとすぐ眠ってしまう状態です。
意識レベルが軽く低下した量的な障害で、不安や興奮は伴いません。
2:× 昏迷は、強い刺激を与えるとかろうじて払いのけるなどの反応を示す程度まで、意識レベルが下がった状態です。
傾眠より重い量的な意識障害で、不安や興奮といった意識内容の変化は伴いません。
3:○ せん妄は、軽い意識混濁に、周囲への認識の低下・幻覚・不安・興奮が加わった状態です。
急に起こり、夜間に悪化しやすいのが特徴で、高齢者の入院時などによくみられます。
4:× 無欲状態は、周囲への関心がなくなり、ぼんやりした表情で反応が鈍い状態です。
腸チフスなどの重い感染症でみられ、不安・興奮とは異なります。
【ポイント】
せん妄は「急に起こる・日内変動がある・可逆的」な点で、ゆっくり進行する認知症と区別します。
量的な意識障害は、軽いほうから傾眠・昏迷・半昏睡・昏睡の順に重くなります。