正答3
解説
正解は3です。
肺癌が周囲の組織に浸潤したときに現れる症状と、浸潤部位の組合せを問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 縮瞳は上大静脈ではなく、交感神経への浸潤で起こります。
肺尖部の癌が頸部交感神経に及ぶと、縮瞳・眼瞼下垂・発汗低下(ホルネル症候群)が現れます。
2:× 顔面浮腫は交感神経ではなく、上大静脈への浸潤や圧迫で起こります。
頭頸部の静脈血が心臓に戻りにくくなり、顔や上肢がむくみます(上大静脈症候群)。
3:○ 嗄声は、反回神経への浸潤で起こります。
反回神経は声帯を動かす筋を支配するため、麻痺すると声がかすれます。
特に左反回神経は大動脈弓を回るため、縦隔への浸潤で障害されやすくなります。
4:× 腰痛は横隔神経への浸潤による症状ではありません。
横隔神経が障害されると横隔膜の麻痺が起こります。
腰痛は、骨転移などで生じます。
【ポイント】
「縮瞳=交感神経(ホルネル症候群)」「顔面浮腫=上大静脈」「嗄声=反回神経」「横隔膜麻痺=横隔神経」と整理しましょう。
選択肢の症状と部位を入れ替えると、正しい組合せになっています。