正答2
解説
正解は2です。
椎骨動脈は頸椎の横突孔を上行し、環椎の後弓の上を内側へ回り込んでから大後頭孔に入ります。
この走行部位の真上にある経穴が、深刺による損傷のリスクが最も高くなります。
【選択肢別解説】
1:× 風府の深部で問題になるのは、椎骨動脈よりも延髄です。
風府は後正中線上で外後頭隆起の直下にあり、深く刺すと大後頭孔を通じて延髄に達するおそれがあります。
2:○ 風池は椎骨動脈を損傷するリスクが最も高い経穴です。
後頭骨の下方で胸鎖乳突筋と僧帽筋の起始部の間の陥凹部に取り、その深部を椎骨動脈が環椎の上を走行します。
3:× 秉風の深部は椎骨動脈ではなく肩甲骨です。
秉風は棘上窩で肩甲棘中点の上方に取る経穴で、深部は棘上筋と骨になります。
4:× 翳風の深部で問題になるのは、椎骨動脈ではなく顔面神経や内頸静脈などです。
翳風は耳垂の後方で乳様突起下端の前方にあり、茎乳突孔から出る顔面神経の近くです。
【ポイント】
項部の刺鍼では、風府と瘂門は延髄、風池と天柱の深部は椎骨動脈に注意すると整理します。
風池への刺鍼は、反対側の眼球の方向や鼻尖の方向に向け、深さを控えるのが原則です。