「60歳の男性。高血圧にて内服加療中。2日前から38℃の発熱、昨日から嘔吐と頭部全体の痛みがある。意識レベルはJCSでⅠ‑1、血圧は178/90mmHgである。」
本症例で確認すべき所見はどれか。
正答1
解説
正解は1です。
前問の症例は、発熱・頭痛・嘔吐・軽い意識障害から髄膜炎が疑われます。
髄膜炎の診断のために確認すべきなのは、髄膜刺激徴候です。
【選択肢別解説】
1:○ ケルニッヒ徴候は、代表的な髄膜刺激徴候です。
仰臥位で股関節と膝関節を90度に曲げた状態から膝を伸ばそうとすると、抵抗と痛みで伸ばせない場合に陽性です。
項部硬直やブルジンスキー徴候とともに確認します。
2:× ホルネル徴候は、交感神経の障害でみられる、縮瞳・眼瞼下垂・顔面の発汗低下です。
ワレンベルグ症候群や肺尖部の腫瘍などで確認する所見で、髄膜炎の確認には用いません。
3:× バレー徴候は、軽い片麻痺(錐体路障害)を見つける検査です。
両腕を前に伸ばして目を閉じると、麻痺側の腕が回内して下がるかをみるもので、髄膜炎の確認には用いません。
4:× ロンベルグ徴候は、両足をそろえて立ち、目を閉じると体のふらつきが強くなる所見です。
脊髄後索障害などによる深部感覚障害を示すもので、髄膜炎の確認には用いません。
【ポイント】
髄膜刺激徴候は、項部硬直・ケルニッヒ徴候・ブルジンスキー徴候の3つです。
確定診断には髄液検査を行います。