正答2
解説
正解は2です。
体性−自律神経反射を利用して胃痛を治療するには、胃と同じ脊髄分節に入力する皮膚へ刺鍼します。
胃を支配する交感神経(大内臓神経)はおおむねTh5〜Th9の脊髄から出ており、胃の内臓求心性線維も同じ分節に入ります。
そのため、Th5〜Th9のデルマトーム(上腹部や背部の中ほど)への刺鍼が最も適切です。
【選択肢別解説】
1:× Th1〜Th4は、心臓や肺の内臓求心性線維が入る分節です。
狭心症の関連痛が胸部や上肢の内側に出るのはこの分節に対応するためで、胃の分節ではありません。
2:○ Th5〜Th9は胃と同じ脊髄分節です。
この領域の皮膚への刺鍼は、同じ分節の交感神経を介して胃の運動や痛みに影響を与えることができます。
3:× Th11〜L1は、腎臓や尿管、子宮など下腹部や骨盤内の臓器に関係する分節です。
胃の分節よりも下方に当たります。
4:× L2〜L4は、主に大腿前面から下腿内側の皮膚分節です。
胃の支配分節とは大きく離れています。
【ポイント】
体性−自律神経反射には、同じ分節の交感神経を介する脊髄反射と、脳を介する上脊髄反射があります。
腹部への刺激は脊髄反射で胃の運動を抑え、四肢への刺激は迷走神経を介して胃の運動を高めるとされます。