正答3
解説
正解は3です。
切迫性尿失禁は、急に強い尿意が起こり我慢できずに漏れる状態で、膀胱の排尿筋が意思に反して収縮することが原因です。
膀胱の排尿反射は仙髄(S2〜S4)を中枢とし、骨盤内臓神経が排尿筋の収縮を担います。
体性−内臓反射を利用するには、膀胱と同じ仙髄の分節に入力する仙骨部の経穴を刺激します。
【選択肢別解説】
1:× 三焦兪は第1腰椎棘突起下縁の高さで、後正中線の外方1.5寸にあります。
上部腰髄の分節に当たり、排尿反射の中枢である仙髄とは分節が異なります。
2:× 志室は第2腰椎棘突起下縁の高さで、後正中線の外方3寸にあります。
仙髄の分節ではないため、膀胱の過剰な収縮を抑える部位として最適ではありません。
3:○ 中髎は仙骨部の第3後仙骨孔にあり、仙骨神経の後枝が分布する部位です。
膀胱と同じ仙髄分節への刺激により排尿筋の過剰な収縮を抑える効果が期待でき、最も適切です。
4:× 中注は下腹部で、臍中央の下方1寸、前正中線の外方0.5寸にある腎経の経穴です。
下部胸髄の分節の皮膚に当たり、仙髄の排尿反射の経路とは分節が異なります。
【ポイント】
過活動膀胱や切迫性尿失禁には、次髎や中髎など仙骨部への刺鍼がよく用いられます。
蓄尿は主に交感神経(下腹神経、Th11〜L2)、排尿は主に副交感神経(骨盤内臓神経、S2〜S4)が担います。