正答1
解説
正解は1です。
『霊枢』経脈篇に記された経脈病証のうち、足の厥陰肝経のものを問う問題です。
肝経は陰器(外生殖器)をめぐって下腹部に至るため、陰嚢や排尿の症状が特徴になります。
【選択肢別解説】
1:○ 足の厥陰経脈病証には「腰が痛んで前後に曲げられない」「男子は陰嚢が腫れる(㿉疝)」があります。
さらに「顔がすすけたように黒ずむ(面塵)」「小便が出ない(閉癃)」も挙げられます。
設問の症状がすべてそろうのは厥陰経です。
2:× 足の少陰経脈病証には「顔が漆を塗った柴のように黒い」という記載があります。
しかし陰嚢の腫痛や小便不通は特徴ではありません。
3:× 足の少陽経脈病証には「顔にうっすら塵がかかったよう」「口苦」「善太息」「脇痛」があります。
陰嚢の腫痛や小便不通は特徴ではありません。
4:× 足の太陽経脈病証には「腰が折れるよう」な腰痛や後頭部痛、項部痛があります。
陰嚢の腫痛や小便不通は特徴ではありません。
【ポイント】
顔の黒ずみは厥陰・少陰・少陽の三経に記載があるため、ほかの症状で見分けます。
陰嚢の症状と排尿障害があれば、陰器をめぐる肝経と考えましょう。