次の文で示す症例に対し、局所治療穴を定めるための徒手検査で陽性になる可能性が最も高いのはどれか。
「21歳の男性。大学で水泳部に所属し、専門はフリースタイル。肩の外転、屈曲時に肩前外側に痛みを呈する。」
正答3
解説
正解は3です。
水泳のクロール(フリースタイル)では、肩の外転・屈曲を繰り返します。
そのため腱板や肩峰下滑液包が肩峰の下で挟まれ、肩前外側の痛みが生じやすくなります。
これは水泳肩とも呼ばれる肩峰下インピンジメント症候群で、局所治療穴はその部位から選びます。
【選択肢別解説】
1:× イートンテストは頸部を健側へ傾けて患側の上肢を後下方に引き、上肢への放散痛をみる検査です。
頸椎の神経根障害を調べるもので、本症例とは合いません。
2:× エデンテストは両肩を後下方に引いて橈骨動脈の拍動の減弱をみる検査です。
胸郭出口症候群(肋鎖症候群)を調べるもので、本症例とは合いません。
3:○ インピンジメントテストは、上肢を挙上させて肩峰下で腱板を圧迫し、痛みが再現されるかをみる検査です。
外転・屈曲時の肩前外側の痛みという本症例の所見から、陽性になる可能性が最も高い検査です。
4:× リフトオフテストは手背を腰に当てて後方へ離せるかをみる検査です。
肩甲下筋の損傷を調べるもので、外転・屈曲時の前外側痛とは対応しません。
【ポイント】
肩の痛みが「挙上の途中で強くなる」場合は肩峰下インピンジメントを考えます。
イートンとジャクソン・スパーリングは頸椎、エデン・アドソン・ライトは胸郭出口症候群の検査です。