次の文で示す症例について、問題75、問題76の問いに答えよ。
「50歳の男性。主訴は下肢の浮腫。血液検査は総蛋白5.2 g/dl、アルブミン2.5 g/dl、総コレステロール280 mg/dl。尿検査は尿糖3+、尿蛋白4+であった。」 下肢浮腫の触診部位で最も適切なのはどれか。
正答1
解説
正解は1です。
症例は「アルブミン2.5 g/dl」「尿蛋白4+」「総コレステロール280 mg/dl」から、低アルブミン血症と高度の蛋白尿がある患者です。
浮腫があるかを確かめるには、指で押して跡が残るか(圧痕)を調べます。
【選択肢別解説】
1:○ 脛骨前面は下肢の浮腫を調べる最も適切な部位です。
皮膚のすぐ下に硬い骨があるため、指で数秒押すと圧痕がはっきり残り、浮腫を確認しやすいからです。
2:× 内果(内くるぶし)は骨の突出した部分で、押す範囲が狭く、浮腫の程度を評価する標準的な部位ではありません。
3:× 外果(外くるぶし)も同様に骨の突起で、浮腫の評価の標準的な部位ではありません。
くるぶしの周囲のむくみは視診で確認します。
4:× アキレス腱は腱が皮膚の下にあり、押しても圧痕が残りにくいため、浮腫の触診部位には適しません。
【ポイント】
低アルブミン血症による浮腫は、押すとへこんだまま跡が残る圧痕性浮腫です。
甲状腺機能低下症の粘液水腫やリンパ浮腫の進んだものは、押しても跡が残りにくい点が異なります。